坪単価の秘密(1)

物理的要因による坪単価の変化

同じ住宅メーカーの同じ商品であっても、坪単価は変化します。
その要因を解説します。

1.面積による坪単価の変化

面積の大小は、坪単価に大きく影響します。

面積大プラン面積小プラン


建物内部で最もお金がかかっているのは、キッチンやお風呂になります。

そして、キッチンやお風呂は、建物が大きくても小さくても、それほど大きさや仕様が変わるものではありませんので、価格もほとんど同じになります

すると、建物の面積が小さい方が、キッチンやお風呂の占める割合が高くなり、坪単価は高くなります。

逆に、建物の面積が大きくなるほど、坪単価は下がります。

ここではキッチン・お風呂で説明しましたが、その他、玄関、階段、仮設工事(工事の準備)、足場設置なども、建物の面積が大きくても小さくても、価格はあまり変わりませんので、同様に坪単価を変化させます。

 

2.建物形状による坪単価の変化

同じ面積でも、建物の形状によって坪単価は変化します。

2-1.総2階

下図のAのように、1階と2階の面積が同じものを、総2階(そうにかい)と呼びます。
総2階にすると、坪単価は下がります。

総2階プラン1階下屋プラン

ともに延床面積が40坪の建物AとBがあります。 Aは 総2階、Bは1階が25坪・2階が15坪です。

延床面積は同じですが、基礎や屋根などはBの方が大きくなりますので、建築費はBの方が高くなります。しかし、面積は同じですから、割り算すると、坪単価はBの方が高くなります。

2-2.矩形プラン

矩形(くけい)とは、長方形・四角形のことです。

矩形プラン、つまり凹凸のない四角いプランは、坪単価が下がります。さらに、同じ矩形でも、正方形に近いほど、坪単価は下がります。

矩形プランと坪単価

Aは、10m×10mの正方形プラン、Bは、8m×12,5mの長方形プランです。
面積はともに100㎡ですが、外周が、Aは40m、Bは41mで、Bの方が1m長くなります。すると、外壁や基礎などが、1m分大きくなりますから、その分、Bの方が高くなります。面積は同じですから、坪単価もBの方が高くなります。

また、Cは、Aの東南の角を凹ませたプランです。
この場合、面積は75㎡と小さくなりますが、外周はAと同じく40mですから、外壁や基礎などは、Aと同じ量が必要です。面積はCの方が小さいので、坪単価はCの方が高くなります。

3.その他

その他、当たり前ですが、仕様のグレードを上げれば坪単価は上がり、グレードを下げれば坪単価は下がります。

また、二世帯住宅や賃貸併用住宅のように、玄関・キッチン・お風呂などが複数ある建物は、そうでないものより坪単価は高くなります。これも当然ですね。

物理的要因によるものは以上です。基礎知識として、よく理解しておいて下さい。
問題は、次の、人為的要因によるものです。

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original:2008-July-06; updated:2008-July-06; © 2003-2012 housemaker.jp all rights reserved.